夢: 緑色の宝石でできた敷石を盗む
自分は大人である。小学3年生くらいの子供たちと遊んでいる。自分の子供ではない。少し離れたところに一人がおり、そこに向かって私がボールを投げる。カーブをかけると少し左に曲がる。その子は取れない。フォークをかけると少し落ちる。その子はとれない。すぐ横で見ているもう一人の子は、ボールが変化する様子を見て、きゃっきゃと笑っている。元プロ野球のピッチャーの子供だから、変化球に気付いたのだろうと思う。
今度は、大きなフライを投げる。子供のかなり後方まで飛んでいく。子供は下がらない。取る気がないよう だ。ボールを取らなかった子供に向かって、もう少し積極的に取りに行くべきだ、と話す。その子はなんだか間抜けな表情をしており、「一人ごっつ」の師匠のような顔である。よく見ると、鼻の穴の周りに、鼻水が固まっている。口はゆがんだ場所についており、照れ笑いをしているクレヨンしんちゃんを斜め後ろから見たような感じ。
いつの間にか周りに人がいなくなって、私一人になった。 地面は透き通った緑色の石が敷き詰められている。学校か会社の建物の中庭のような場所である。近くの台に、石が並べられており、こぶし大の立方体に磨かれた黒い石がある。KBマネージャーのコレクションに似ているが、彼のものだかどうかは分からない。その石を手に取ると、透き通っていた。光が当たると様々な方向に反射し、きれいである。
中庭の日なたにに出てきて、その石を真上に放り投げ、落ちてきたところをキャッチする。回転しながら飛べばきれいだろうと考えたからである。しかし、1回目に投げたときには、石が回転しないまま飛んだため、期待外れであった。2回目は強く回転をかけようとしたところ、真上ではなく横にそれた。キャッチできずに、地面に落ち、緑の敷石が割れてしまう。緑の敷石は宝石で、投げた石はきれいだが高価なものではないと考えている。緑の敷石の破片を手に取る。持ち帰ることにする。敷石を割るために、わざと石を落としたような気もする。
中庭から建物に向かう途中で、監視カメラがあるのではと少し気になる。でも、こんな場所にはないだろうと考える。建物に入ると少し離れた場所にKY部長がいるが、角度的に私の手にある敷石の破片は見えていないはずである。私はそれを、床に置いてあった自分のカバンに入れた。
松本人志『定本・一人ごっつ』
今度は、大きなフライを投げる。子供のかなり後方まで飛んでいく。子供は下がらない。取る気がないよう だ。ボールを取らなかった子供に向かって、もう少し積極的に取りに行くべきだ、と話す。その子はなんだか間抜けな表情をしており、「一人ごっつ」の師匠のような顔である。よく見ると、鼻の穴の周りに、鼻水が固まっている。口はゆがんだ場所についており、照れ笑いをしているクレヨンしんちゃんを斜め後ろから見たような感じ。
いつの間にか周りに人がいなくなって、私一人になった。 地面は透き通った緑色の石が敷き詰められている。学校か会社の建物の中庭のような場所である。近くの台に、石が並べられており、こぶし大の立方体に磨かれた黒い石がある。KBマネージャーのコレクションに似ているが、彼のものだかどうかは分からない。その石を手に取ると、透き通っていた。光が当たると様々な方向に反射し、きれいである。
中庭の日なたにに出てきて、その石を真上に放り投げ、落ちてきたところをキャッチする。回転しながら飛べばきれいだろうと考えたからである。しかし、1回目に投げたときには、石が回転しないまま飛んだため、期待外れであった。2回目は強く回転をかけようとしたところ、真上ではなく横にそれた。キャッチできずに、地面に落ち、緑の敷石が割れてしまう。緑の敷石は宝石で、投げた石はきれいだが高価なものではないと考えている。緑の敷石の破片を手に取る。持ち帰ることにする。敷石を割るために、わざと石を落としたような気もする。
中庭から建物に向かう途中で、監視カメラがあるのではと少し気になる。でも、こんな場所にはないだろうと考える。建物に入ると少し離れた場所にKY部長がいるが、角度的に私の手にある敷石の破片は見えていないはずである。私はそれを、床に置いてあった自分のカバンに入れた。
松本人志『定本・一人ごっつ』